【今月の巻頭言】 FOREWORD PREFACE
時間を大切にし
新年の誓いを実現する3学期に
玖珂小学校 校長 林 英和
3学期が始まりました。1月8日の始業式は、予定開始時間前には、すべての学年が体育館に入場を完了。一番早く入場した高学年は、みんな背筋を伸ばし、正面をじっと見つめた姿勢。続く中学年も、高学年を見習ってすぐに同じ姿勢に。最後に入場してきた低学年は、上級生らのし〜んと張り詰めた空気をすぐに察し、誰ひとりおしゃべりすることなく入場してきました。実に新しい年のスタートにふさわしい、緊張感の中に子どもたちのやる気と意気込みを感じる入場の光景です。
子どもたちは、全校で取り組む行事(=「儀式」)を経験する毎に、その意義を理解し、上級生を見て学び、事前に心と体を整えて行事に臨むことができるようになってきています。このことは、玖珂小の子どもた
ちのすばらしい成長であるとともに誇りです。今年度最大の行事、「卒業式」でもその見事な成長の証を示してくれるものと期待しています。
さて、この始業式での「校長先生のお話」を紹介します。みなさん、明けましておめでとうございます。やる気と希望に満ちた皆さんとこうしてみんなそろって始業式が迎えられることをうれしく思います。
ところで、みなさん楽しいお正月を過ごすことができましたか?休み中に家族や親戚の方と楽しく遊んだり、おじいちゃん・おばあちゃんの家に行ったりしてよい思い出ができたことでしょう。
さて、今日の3学期の始業式にあたり、私から「時間」についてのお話をします。
昔の人は、1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と表現しました。この時期は、気がつけば「あっ」という間に、時が過ぎるということです。また、外国には、「Time
is Money」ということわざがあります。この意味は、「時間はお金と同じように大切だ、だから時間を大切にしないといけない」という意味です。
しかし、私は「時間はお金よりももっと大切にしなくてはいけないものだ」と思います。なぜなら、お金は使ってしまってもまた手に入れることができますが、過ぎ去った時間は、再び手に入れることはできないからです。
みなさんは、時間を大切にしていますか?
これから6年生は中学生に進学し、1年生から5年生のみなさんは、それぞれ次の学年に進級していきます。このような時期に、「時間を大切に使うこと」は重要なことです。例えば、授業時間の45分間に集中して取り組めば、皆さんに
とって大きな力になります。また、家庭でも、時間を決めて計画的に生活することに心がけることで、新たな時間と余裕が生まれてきます。神様は、皆さんに平等に時間を与えてくださっています。同じ平等に与えられた時間なら、有効に使い、充実した時間にしてくれることを願っています。
【学校だより 1月号より】